劇団はぐるま座

平和な未来への熱い思いを共有

朗読劇『原子雲の下よりあなたへ』下関公演を開催

                                                                          2025.9.13

 9月13日(土)、朗読劇『原子雲の下からあなたへ――峠三吉と子どもの詩』下関公演を下関市生涯学習プラザ・風のホールで開催しました。戦後80年目の節目を迎え、「今こそ若い世代や子どもたちに原爆や戦争の体験を伝えたい」との声が高まるなか、小中高生や親世代、教育関係者、自治会や地域のサロン会、まちづくりに携わる人人、剣詩舞、詩吟、日舞、大正琴、創作人形、歌声などの文化関係者、寺院関係者、又若い労働者から高齢者まで幅広い年齢層の方々が会場に駆けつけ、昼公演は満員御礼となり、昼夜2回で350人の方が観劇しました。とくに子どもや孫を連れた家族連れの姿が目立つなか、十数人の小学生を引率した青少年団体の指導者もあり、広島の原爆詩人・峠三吉と当時の子どもたちの深い思いと、平和で豊かな未来への熱い願いを世代を超えて共有する感動的な催しとなりました。

 下関での一般公演は、劇団創立65周年記念『動けば雷電の如く』公演以来、8年ぶりとなったため、ポスター掲示の依頼に回ると、久方ぶりのはぐるま座公演に「おめでとうございます」と歓迎される方や、はぐるま座の新しい作品に対する期待が寄せられました。

 

 公演当日、会場にはこの日を心待ちにした人々が続々と駆けつけ

、とくに、子どもや孫を連れて来場した家族連れの姿が目立つなか

「小学生の孫が観たいと言うので、家族で来た」と、三世代で観劇

に訪れた家族の姿もありました。

 受付や会場内の案内スタッフは劇団員や関係者の他、日頃から交

流を深めている剣詩舞道・光翠閃流の高校生や20代~40代の方々が

担当してくださいました。

 昼夜2回公演のうち昼の部は、早くから来場した人々でロビーが

満杯となったため、予定時刻を前倒しての開場となり、客席はみる

みる満員となりました。

 幕が上がると、満員の客席は厳粛な空気に包まれ、峠三吉や被爆した小中学生の詩に聴き入り、時折涙を拭いながら見入る姿も見られ、舞台終盤の峠三吉の詩『墓標』の場面では、会場のあちこちからすすり泣きの声が聞かれた。

 終演後には、座席に留まり熱心にアンケートを記す多くの人々の姿があり、昼夜二回で約200枚にものぼるアンケートが寄せられました。

 公演後、ポスター掲示や入場券販売などの協力者の方々にお礼に回ると、会場に子どもたちの姿があった事への喜びが語られ、幾人もの人から今後とも若い世代に是非伝えていってもらいたいと語られ、「今度はいつあるのか」「もう練習しているのか」「次は観にいく」などの声も多数寄せられています。

 

一つ一つの言葉に様々な思いや気持ちが… アンケートより

 

▼もうせんそうはおきてほしくない。(8歳 男子)

 

▼原子爆弾はむごいもので使ってはいけないと思ってはいましたが、

それがいっそう深まりました。原子爆弾はこの世にあってはなりま

せん。それは戦争もです。いつか世界のどの国も軍隊を持たないそ

んな時代が来るとよいと思うようになりました。

 アメリカ軍の「戦争反対」「原爆禁止」を押さえる場面が印象に

残りました。今日は貴重な時間を作ってくださりありがとうござい

ました。(小学6年 男子)

 

▼全体的に広くてかいほう的な印象でした。スクリーンやろう読を

する人達の声がとても大きくて見やすかったし、聞き取りやすかっ

たです。

 峠三吉さんの「八月六日」という詩の、「しゅんじに街頭の三万

は消え、圧しつぶされた暗やみの底で、五万の悲鳴は絶え」という

文章が、原爆で家の三万がくずれて、がれきでうもれてしまった五

万の人の息た絶えてしまった、というところが印象に残りました。

戦争が苦しくてダメな事という事を教えてくれてありがとうござい

ます。(小学5年 男子)

 

▼朗読をしている人の一つ一つの言葉に様々な思いや気持ちがこも

っていて原爆がどれほどおそろしくこわいものかということを実感

させてくれました。そして一つ一つの詩にも当時の人達の思いや苦

しみがこもっていて朗読の声もあいまってとても心にひびきました。

公演のとちゅうに写された空しゅう後の写真などを見て、これが本

当におこったのかと思うほどおそろしくもう二度と戦争が起こって

ほしくないと思いました。

 坂本はつみさんの「げんしばくだん」という詩で、短いでも原爆が

落とされた後のことがみじかい詩の中でとてもよく伝わって心にひ

びきました。と中のけいほうのような音がなる時、こんな音がほぼ

毎日なっていたと考えるととてもこわいと思い印象に残りました。

原爆のおそろしさが詩を通してとても分かりました。ありがとうご

ざいました。(小学6年 男子)

 

▼みなさんとても声が聞こえやすかったです。一つ一つに心がしっ

かりこもっていました。最後の、原爆で心も体も痛い思いをしてい

るけど、立ち直って前をむいていこうというところがすてきでした。

そして、途中の警報がなったところが心をえぐられました。学校で

演劇をしていて今回のはぐるま座さんのステージを参考に、いい劇

をみんなを感動させることができるものをつくっていきたいです!

(中1女子)

 

▼たくさんの写真とともに、詩を声に出していたため、授業で習う

より戦争の辛さや当時の人達の苦しさや後悔が伝わってきました。

焼夷弾や原爆が落とされる場面で音とともに実際の写真も出ていた

ため恐怖が伝わりました。(15歳 男子高校生)

 

▼全ての話が印象的でもっと原爆の事を世の中の人に伝えたいと思

いました。全ての写真が印象的で私より下の子がこんな気持ちで生

活していると思うとすごく心がいたいです。また「姉ちゃん」とい

うのが心に残っています。私もお兄ちゃんがいるので気持ちが想像

できてつらかったです。(16歳 女子高校生)

 

▼戦争によってりふじんに母や父、友を亡くしたいかり、くやしさ、

かなしみがひしひしと伝わった。小学六年生の『原子爆弾』という

詩、『姉ちゃん』自分より若い子供たちの詩は心に刺さる。素晴ら

しい公演でした。力強く感情がこもった声で心に直接かたりかたら

れた。(16歳 女子高生)

 

▼みんな息がそろっていてたくさん練習したと感じました。スクリ

ーンを使うことでとても分かりやすかったです。最後の詩(が印象

に残った)。(16歳 女子高生)

 

▼詩を舞台上で表現するのは難しいと思っていたのですが、映像を用いたりするなど、見ていてとても分かりやすかったです。皆さんの響きのある声で、表情からは戦争の悲痛な叫びを感じました。とてもすばらしい公演でした!ありがとうございます。

 私は特に「弟」の詩が印象に残りました。水を弟に渡してやりたいが、半壊の家に入ると自分も巻き込まれてしまう、そんなかっとうと共に弟はすでに死んでしまった。兄の後悔は生を全うするまでついてくると思うと、苦しくてたまりませんでした。(高校2年 女子)

 

▼音や映像などがこわかった。残酷すぎる。初めて知れたことが多くありました。たくさんの学びがありました。「生き残っている者、生かされた者の使命として戦争の真実を伝えなければならない」→若い自分にできることだと思った。『弟』『原子爆弾』『姉ちゃん』→目の前で家族を失う→自分なら耐えられない。迫力を感じました。声が透き通っていて聞きやすい。演出がすごいと思いました。(18歳 男子 高校生)

 

▼スクリーンに当時の写真が映し出されたり、空襲、爆発の効果音など、すこし「怖い」と思ってしまうほど現実的な戦争の様子が演出から見えてきて痛みや悲しみが言葉から伝わってきた。子どもたちの詩の一つひとつが、当時の様子を純粋に映し出していて、とても印象的だった。(21歳 男性)

 

▼出演者の方の声、表情だけで戦争の恐ろしさを感じることができました。また、この歴史を守って伝えていくことの大切さを考えさせられました。(印象に残った詩)『弟』『げんしばくだん』『小さい子』。(21歳 女性)

 

▼朗読の力に圧倒されました。戦争を当時の子どもたちがどう見ていたのか、何を思ったのかが伝わってきました。(印象に残った詩)『弟』『げんしばくだん』『墓標』。汗をふきながら「若い世代へ語り継いでほしい」と笑い合うおじいさんとおばあさんのシーンと戦争中の暗いシーンの対比。戦後80年とのことで若い世代は全然身近ではなく、人々の記憶からも薄れつつあると思うので、これからも戦争をテーマにした劇をやって下さったら嬉しいです。(29歳女性)

 

▼知らなかったこと、学生の頃にもっと勉強しておけばよかったな…と感じました。たくさんの想いを聞けたこと、子供をつれて来て、話をかんたんに伝えて、来年六年生で広島へ修学旅行なので役に立てばと思います。(32歳 女性)

 

▼戦争の当時の状況と子どもたちの詩が交互に出てくる構成が当時のリアルな状況を感じる上でとてもよかったです。発声の仕方、目の配り方もとても勉強になりました。(34歳 教師 男性)

 

▼『墓標』感動で胸がいっぱいになりました。とても素敵な朗読劇でした。帰宅後、一緒に来ました娘といろいろと話したいと思います。これからの活動を応援しております。(52歳 会社員 女性)

 

▼とても心にひびきました。私は出会えなかった原爆で死んだおじが側にいるようでした。これからも長くつづけて下さい。(78歳 女性)

 

▼とてもおだやかでやさしい語りの中に原子雲の下で苦しみ亡くなった人々の魂の叫びを感じました。昔の絶叫調よりこの方がずっと心にしみます。子供の詩-『無題』と『原子爆弾』お母ちゃんが死んじゃったという詩と、トマトが食べたい言って死んだ子の詩。この詩を聞きながらパレスチナの子供たちの姿が目に浮かびました。年に一回くらいは下関で公演してほしいです。活躍を期待します。(73歳 パート 女性)

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