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動けば雷電の如く

礒永秀雄の詩と童話

峠三吉と子どもの詩

 『動けば雷電の如く』は、サブタイトルが“安政の開国”に抗して世直しと独立を成し遂げた誇り高き人人です。2008年の初演以来、全国200回以上の上演を重ね、とくに2013年の沖縄県内での公演では衝撃的な反響をいただき、2014年秋には沖縄県内の高等学校と専門学校で連続的に芸術鑑賞がおこなわれた作品です。

 

 舞台は、黒船来航以来、欧米諸国の資本主義列強がアジアを次々と植民地にするなか、その勢いが遂に迫り来る幕末――幕府がひたすら自分の地位を守るために結んだ不平等条約により、物価は高騰し、庶民の怒りは沸騰します。

 そのような状況下、高杉晋作が結成した士農工商の身分を超えた奇兵隊には、世直しを願い志に燃えた10代20代の農民や町人、商人などが続々と結集します。「百万の強兵も恐れず、弱き民は一人といえども恐れる(尊ぶ)ことを武道の本道とせよ」「田畑は決して荒らしてはならない」などの“諭示”に統率された諸隊は50万領民の支持を受け、藩論を統一し、明治維新への大きな一歩を踏み出します。

 

 舞台は明治維新最大のドラマが展開されたこの長州藩内の2年間を描き、奇兵隊結成から功山寺決起、やがて全国に波及していく世直しの広大なうねりをつくり出して新しい時代を切り拓く父祖たちの姿を史実に基づいて現わしています。

 なお本公演では、時代背景や複雑に絡む状況などを適宜登場する解説役が補うことで、「歴史に詳しくない」「苦手」という生徒さんたちにも安心してご鑑賞いただけます。

 

   閉塞感を深める現代の世相が幕末の乱世と似通っているといわれるなか、次代を担い現代を生きる青少年に高い志と日本民族の誇りを伝承するものとして、各地で大きな反響をいただいております。

 また、昨今の情報化社会のなかでスマートフォンの普及などにより、文字で会話をすることが増え、表情から感情を汲みとることやコミュニケーション力、感動体験などが経験的に少なくなっているなかで、日本の独立のために命をかけて明治維新を成し遂げた父祖たちの誇り高い生き様、仲間との信頼、熱い思いを時空を超えて現出させる息づかいで表現するこの舞台は、青少年が本来持っている凛々しい感性を引き出し、困難にくじけず、仲間を思いやる心、人のために頑張る美しさとして大きなインパクトを与え、「高杉晋作のように生きたい」と人生の指標になったとの反響が相次いでいます。

 

詳細は下記の通りです。

 

―記―

 

   ・上演作品  『動けば雷電の如く―高杉晋作と明治維新革命』(2幕9場)

   ・上演時間  2時間25分(途中休憩10分を含む)

   ・公 演 料  ご予算に応じて検討させていただきます。

   ・会     場  学校の体育館または劇場。基本的にはどんな会場でも可能です。

 

 2014年沖縄県内学校公演 Photo-gallery

高校生のアンケートより

▼すごく体が熱くなったのを感じました。時代の違いを衣装から、台詞から、舞台設定から…。ありとあらゆる点から伝わってきました。それこそ「雷電の如く」体中にビリビリと響いてきました。六二年間続いていると聞き、「この劇団が続くわけだ」と納得しました。身振り手振りもすごく自然で違和感を感じることがありませんでした。私も高杉さんのように熱の灯った人生を送りたいと思います。今の日本、何かとごちゃごちゃしてますが、「はぐるま座」の皆様と世直ししたいと考えています。(一年男子)

 

 

▼今回の芸術鑑賞を通して、どんなに若かろうとどんなに弱い立場にいようと、強い意志を持って団結すれば、国をも動かす力になれるということを改めて感じた。この物語に出てきた高杉晋作は、二四歳という若さで命を捨てる覚悟を持っていたというのが驚きだ。私は高杉晋作よりも若い。だから何もできないというのではなく、強い意志を持ち、正に「世直し」ができるような人間になれるよう、努力していく。(一年男子)

 

 

▼歴史の教科書に書かれていることだけで歴史を知った気になっていました。しかし今回の劇で、教科書にはないが、日本を変える大きな出来事があったのだと初めて知ることができました。私はこの劇を見る前では、「どうせドラマでよくあるお侍さんの話でしょ?」と軽く考えていました。しかしこの話は主に百姓が中心の話で、私の当初の予想を大きく裏切りました。この劇で、日本国民の真の強さというのを見ることができました。今の私には無い、日本の魂です。私も何事にも挑戦できるようになります。(一年男子)

 

 

▼今回の芸術鑑賞会を通して、作品の内容が勉強になったのはいうまでもありませんが、役者一人一人がとてもすごいなあと感じました。また野球部として片付けにも参加したが、役者さんたちが全員で片付けをしていて、準備もすべてその人たちでやったと知って、演技だけではなくそういう所までやって全国を回っていることはすごいと思った。また、作業中でも周りの人たちに気を使いながらしていたし、何より「ありがとう」という言葉が常に飛びかっていて、こういう集団は他にはないなあと感じた。本当に良い経験ができた作品でした。(二年男子)

 

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 詩人・礒永秀雄(1921~1976年)は学徒臨時徴集で南方に送られ、忌まわしい戦争体験を経て九死に一生を得た体験から、戦場で苦しみ死んでいった多くの戦友、戦争の惨苦をなめた幾多の人々の側に立ち、平和で繁栄した日本社会の建設のために、55歳の生涯を閉じるまで山口県を拠点に、多くの人々に役立つ詩や童話を作り続けた全国的に名高い詩人です。

 彼は戦後、中学校と高校の国語の教師をしながら、作品を発表しました。また山口県内では二十数校の学校の校歌も作詞しており、没後40年近く経た現在もひじょうに親しまれています。

 

 本公演では、礒永秀雄の作品群のなかから詩劇や童話、詩を朗読で構成し、彼の戦争体験やどんな時代のなかで作品を作り続けたのか、その人となりについても進行役のナレーションが入っており、鑑賞年齢に応じたものとなっています。

 加えて、学徒出陣など実際の写真を投影し、視覚的にも実体験が伝わりやすい形式をとるとともに、鑑賞年齢に応じた演目の組み合わせ、上演時間なども臨機応変な対応が可能です。

 

 来年は、320万人もの犠牲を出した第二次世界大戦から、戦後70年目にあたります。国内でも原爆や空襲で多くの方々が亡くなり、焼け出され、肉親を奪われました。戦争体験者が高齢となり、戦争の真実や実体験、どんな感情や葛藤のなかで戦後を生き抜いてこられたのか、その継承は現在の青少年にかけられています。

  戦争を体験した詩人の魂が呼びかける『礒永秀雄の詩と童話』は、現代を生きる青少年にストレートに響き、各地で大きな反響をいただいております。

また、昨今の情報化社会のなかでスマートフォンの普及などにより、文字で会話をすることが増え、表情から感情を汲みとることやコミュニケーション力、感動体験などが経験的に少なくなっているなかで、朗読劇という語りと実写投影、音響、照明のシンプルな形式で表現するこの作品は、青少年が本来持っている想像力を豊かにし、困難にくじけず、仲間を思いやる心、人のために頑張る美しさとして大きなインパクトを与え、生きる糧になったとの反響が相次いでいます。

 詳細は、下記の通りです。

 

―記―

 

  ・上演内容  詩劇『修羅街挽歌』、童話・朗読劇『とけた青鬼』、

                          童話・大型ペープサート『鬼の子の角のお話』、

                          詩の朗読『ゲンシュク』『虎』『一かつぎの水』『夜が明ける』など

                          (以上の作品の中から、上演時間や内容については、ご相談の上、ご要望に応える構成にしていきます)

  ・上演時間  1時間~1時間15分程度。行事などの都合により調整可能です。

  ・公 演 料   ご予算に応じて検討させていただきます。

  ・会   場     学校の体育館、公民館、劇場など。どんな会場でも可能です。

 

 

中学生の感想から

▼『修羅街挽歌』では、主人公の心の揺れや、その現場状況によっての感情の動きがとてもおもしろかったです。小さな孤独をすてて、「立て」や「見ろ」と現実をあたえる言葉に感動しました。亡くなってしまった人には、もう「楽」は味わえないむなしさ。今、自分たちの生きている、自分の中の世界ではありえないことです。今悩んでいることや、苦しく思っていることに背を向けず、立ち向かう勇気が必要だなと思いました。『とけた青鬼』では、演じる人が一人何人かの役になっているのに、その人物が、本当に存在するかのような演技で、聞き手にとっては、その内容に入りこめやすく、とても楽しかったです。その物語の現場にいるかのような思いになり、一つの作品ではなく、現実であるかのようにとりこまれました。他の詩も、難しいものもあったけど、どれも心に残る作品でした。(中学三年生)

□生徒に深く響いた体験者の思い

                               福岡市立席田中学校 教師

 2013年6月17日、席田中学校開校40周年記念事業、2013年度平和学習として、本校の体育館で、劇団はぐるま座の『礒永秀雄の詩と童話』の朗読詩劇をしていただきました。6月の閉め切った暑い体育館で、劇団のみなさまには止まらぬ汗をもろともせずに演じていただきました。生徒たちも暑さに負けず、顔を上げて一所懸命に聞き入っていました。感想文では、「修羅街挽歌を聴いて、戦争中に夢や青春を奪われた礒永さんの苦しさがとてもあらわれた詩だと思いました。はぐるま座の方の朗読は、とても迫力があり、とても感情が入っていて、自分にもその苦しみがわかるようでした」、また、「私は戦争を体験したことはないので今まで戦争はいけないと言葉だけでいっていたけど、この劇を観て、一つ一つの顔や、細かいしぐさなどから、戦争で大切な人の命を奪われた悲しみや、孤独の苦しみや不安をわかることができました」「私はとけた青鬼のように、人の役に立つようにこれからも一生懸命頑張りたいと思います」などなどの感想が寄せられました。

 そして、なんといっても「汗びっしょりになりながらも、最後まで素晴らしい演技をしたみなさんは、とてもすごいと思いました」という感想は、席田中生徒全員の感想でした。本当にありがとうございました。

 

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