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明治維新150年記念 絵堂大田戦役の地 特別公演が終了しました!

422(日)美東中学校体育館

 4月22日(日)午後1時半より、美祢市立美東中学校体育館にて、「明治維新150年記念 大田・絵堂戦役の地『動けば雷電の如く』特別公演」が開催されました。

 会場となった美東中学校体育館は前日から舞台が設営され、当日は美東中学校の中学生ボランティアスタッフが実行委員とともに受付のチケットもぎりや、靴袋の配布、場内整理、携帯電話のマナーモード設定のお願いなどを担当。公演の円滑な進行を手助けしてくれました。

 公演は大田小学校の四、五、六年生が学校行事として集団鑑賞したのをはじめ、淳美小、綾木小、赤郷小、麦川小など美祢市内の児童有志、美東中学校の生徒など百名を超える児童生徒が観劇。一般の方は美祢市内はもとより、山口市、山口市徳地町、萩市、長門市、下関市などから来場され、総数360名のお客さんに観劇していただきました。

 開演に先立って堀田健二実行委員長が挨拶に立ち、公演開催に関わる全ての関係者へ謝辞を述べ、「本日の公演は大田・絵堂戦役のご当地ということで、台本に特別にアレンジを加えてもらっている。劇中に聞き覚えのある地名が出てくるので楽しみにしてもらいたい。また、子どもたちにも演劇を楽しんでほしいという事で小中学生を無料でご招待している。プロの演劇を間近に観るまたとない機会となっているので、目で見、耳で聞き、そして肌で演劇の雰囲気を味わってもらいたい」と語りかけました。

 舞台はまず、外国艦船に破壊された台場の修復をする農民たちの攘夷・世直しへの溢れる思いが描かれ、幕前の解説で「元治二年正月六日夜半、正義派諸隊は赤間関街道中道筋を粛々と進軍。絵堂の政府軍本陣を夜襲して大田絵堂戦役の戦役の火ぶたが切って落とされます。逆転しかけた歴史の歯車を危機一髪で回天させた維新先駆けの戦い。詳しくは後ほど」と語られました。そして白石正一郎邸での奇兵隊結成、奇兵隊に入隊した農民や彼らを支えた家族たちの登場、さらに来嶋又兵衛らの京都進発を必死で止める高杉晋作の奮闘へと続きました。

 休憩をはさんだ後の第二幕では、禁門の変以後、長州藩が朝敵となり幕府から大軍が差し向けられるなか、藩内では俗論党が台頭。正義派への粛清・弾圧、奇兵隊をはじめとする諸隊への解散命令という状況下での功山寺挙兵、そしてクライマックスである大田・絵堂の戦役が描かれました。舞台スクリーンには金麗社や呑水の垰、関連の史跡が映し出され、「雨で敵の旧式火縄銃は役に立たんで逆転勝利。天も我に味方せりじゃ。ええようになっちょる!」のセリフに会場が沸きました。勝負を決した高杉晋作の作戦指令は「横野垰」「植山」「松原」など、実際の地名で語られ、高杉晋作による功山寺の挙兵と、続く大田絵堂の戦役が、明治維新革命を決定づける最大の転換点となったことが史実に沿って描かれ、客席からは共感の熱い拍手が寄せられました。

 また、この取り組みの過程はNHKによって取材され、NHK山口放送より放送されました。

 

□アンケートより

▼心を打たれるすばらしい公演でした。志を持つ人が、その波をどんどん広げ、みんなを動かし世の中を動かしていく様が伝わってきました。晋作さんの詩吟がすばらしかったです。よい声、よい響きでした。団員おひとりおひとりの思いが、セリフや表情から伝わってきました。ありがとうございました。(無記名)

 

▼役者さんの劇が素晴しく、明治維新の全てがよく分かる公演でした。高杉晋作をはじめとする百姓たちのように、私たちも山口県、そして日本のために、強い信念をもって生きていきたいと思います。今日は本当にありがとうございました。(印象に残ったのは)おもしろきこともなき世をおもしろく、すみなすものは心なりけり。(一四歳・美東中学校・男子)

 

▼郷土を舞台とした史実をしっかり演じていただき、感謝いたします。多くの子ども達が観劇でき、故郷に対しなにがしかの思いを抱いたことが大きな成果と思います。ありがとうございました。(男性)

民の力、万歳。高杉万歳‼

開幕吟詠や和太鼓の生演奏 市民と中高生が共演の舞台に喝采

『動けば雷電の如く』山陽公演 9月15日 不二輸送機ホール

 9月15日(土)、山口県山陽小野田市では2回目となる、『動けば雷電の如く』山陽公演が旧山陽町不二輸送機ホールで開催されました。

 会場ロビーには地元の文化活動家の書や創作人形、写真など、高杉晋作や明治維新ゆかりの人物・史跡にまつわる展示がおこなわれ、注目を集めました。

 開演に先立って、実行委員長の佐村敏和さん(厚狭中学校体育文化後援会会長)が挨拶に立ち、「維新150年の節目の年に、山陽小野田市民と中高生がはぐるま座と一緒になってつくりあげ、今までにない充実した公演となった」ことへの謝辞を述べました。

 つづいて陽燦吟詠會による渾身の開幕吟詠・高杉晋作「題焦心録後(しょうしんろくごにだいす)」が邦楽尺八研究会主宰・山本虚風さんの情感豊かな伴奏により披露され、場内の雰囲気を盛り上げました。

 そしていよいよ、山口県民謡「男なら」をアレンジした竜王太鼓保存会の太鼓と篠笛による生演奏で舞台が開幕。クライマックスは高杉晋作による長府・功山寺での挙兵。「軍謀終夜青澄(ぐんぼうしゅうやせいとう)を剪(き)ル…」―前原一誠の漢詩が吟じられると、一瞬の静寂を破って大太鼓が轟き、伊藤博文が後年〝動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し〟と評した高杉晋作の決起が、太鼓や篠笛、鈴の生演奏で力強く律動的に表現されました。厚狭中学校、サビエル高校演劇部の生徒・市民有志による奇兵隊士役のエキストラ出演も、当時の若者たちの心意気を息のあった生気溢れる演技であらわし、さわやかな共感を呼びました。

 舞台は〝大田絵堂の戦役〟を経た長州藩論統一までが描かれ、「面白きこともなき世を面白く、すみなすものは心なりけり」―高杉晋作や奇兵隊士、明治維新に殉じた人々の誇り高い生き様を魂に刻みつけるような大太鼓が響きわたるなか、幕を閉じました。

 カーテンコールでは公演の成功を祝して竜王太鼓保存会から花束が、永山酒造から純米吟醸「晋作」が、それぞれ厚狭中学校生徒と石井邦男・実行委員会顧問によって贈呈されました。終演後のロビーは見送りに出た劇団員やエキストラ出演者と観客の皆さんの談笑がつづき熱気に包まれました。また、受付や会場案内を担った厚狭高校、厚狭中学校の生徒さんや宇部から観劇に訪れた高校生も含め、実行委員会と劇団はぐるま座団員を交えた感想会がおこなわれました。

 

▼国のため民のため意志をつらぬいた高杉晋作の偉業、大変有意義であった。山口県人の誇りである。今の世の中にも通じるものがあると思う。劇で見るのは初めてだったので感動的であった。中学生、高校生にも見て欲しいものだ。(無記名)

 

▼民の力、バンザイ。高杉バンザイ。面白きことのない世を面白くのセリフが印象に残った。また観にきます。良かったです。(54歳・男性)

 

▼とてもすばらしい! の一言。ステージより近く観たので団員の方の表情が良く見れてGood。声の大きさもすごい。一人何役も大変だと思いました。(64歳・女性)

 

▼役者さん一人一人見応えがあって最後まで集中して入りこんで見ることができました。自分は美東大田の出身なので光明寺など、友だちの家の名前がでてきてとても親近感がわきました。山口でやるからこその内容でとてもおもしろかったです。「話して動かんなら、行動で動かす」高杉晋作ならではの大胆な発言で心に響きました。これからも地域ぐるみでがんばってほしいです。(16歳・男子)

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