2018年
明治維新150周年記念公演
明治維新は山口に住む私たちの誇り
ー『動けば雷電の如く』山口市公演 2018.7.8ー
明治維新150年記念『動けば雷電の如く』 〝維新策源地〟 山口公演が7月8日、山口市民会館大ホールで開催されました。
会場には山口市内はもとより、宇部市、防府市、岩国市など県内各地から、また遠くは広島や神奈川などから公演を心待ちにした約350名の方々が来場されました。小中学生や高校生、大学生から80代の高齢者まで、地域づくり関係者や文化・教育関係者をはじめ、商工業者や親子連れなど幅広い人々が一堂に会しました。
開演前の挨拶に立った庄栄一郎実行委員長(長州ハッピー・スマイル・ときめき隊隊長)が、「150年前、高杉晋作は“志”のある者を集めて奇兵隊を作り、日本の危機に備えた。現在、少子高齢化、過疎化は全国の地方が抱える喫緊の課題となるなか、国、県、市民レベルで、地域活性化のため様々な隊が結成されている。150年前と何か似ている。高杉は功山寺でわずか80名足らずで決起する。当時もし人口知能があれば、勝算〇%とはじき出したのではないか。“面白きこともなき世を面白く、すみなすものは心なりけり”まさにこの心境だったのではないか。地域振興策は、補助金をもらい、箱物を建てることだけではない。いちばん大事なのは、住民一人一人が地域を良くしていこうという熱い思い、郷土愛、前向きな心、すなわち晋作辞世の句の境地に達することだと思う。本日の公演が皆さまの心に何か残り、山口がさらに元気で明るい地域となることを願う」「只今より長州男児、劇団はぐるま座の肝っ玉をお目にかけ申そう! とくとご覧あれ!」と気合いを込めて語りかけました。
幕が開くと各場で拍手が沸き起こり、功山寺決起の場面では奇兵隊士役でエキストラの男子高校生が登場。高杉が「さぁ出陣だ!」と呼びかけると、客席から「おーっ!」と声があがり、決意の合吟が終わると「よっ! 高杉」のかけ
声とともに、熱い拍手が寄せられました。また、大田絵堂の戦場へ米俵を積んだ車力を牽いて近郷の農民が応援に駆けつける場面では、農婦役として女子高校生が登場。隊士らが農民に「戦が終わったら必ず返しますけぇ」と証文を渡す場面では、深い感動が広がりました。そして高杉の、「これより総攻撃を開始する」の呼びかけに、再び客席から「おーっ!」と力強い声。終幕へと盛り上がりました。
カーテンコールでは、地元野菜の詰め合わせが小学生の手によって送られ、場内は和やかな笑いに包まれました。また終演後のロビーでは、見送りに出た劇団員と握手を交わして交流したり、記念撮影を求める人々の列が続き、維新150年にふさわしい公演となりました。。
「長州人に生まれて良かったです!」
《アンケートより》
▼私は歴史ものの劇は初めてで、ドキドキしていましたが、とてもおもしろくて頭にすらすら入ってきました。(印象に残ったのは)面白きこともなき世を面白くすみなすものは心なりけり。また見たいです。山口公演よろしくお願いします。(12歳・女子中学生)
▼言葉がとても聞きとりやすかった。言葉を通して人物の気持ちが伝わり、高校生の私でも話の流れが分かりやすかった。セット、衣装、照明も見ごたえのあるものだった。高杉と白石のしゃべるシーンで、日が暮れていく演出、高杉の口調は、倒幕への熱が伝わってきて、とても良かった。 (17歳・女子高校生)
▼涙がこぼれそうなシーンがたくさんありました。皆さんの、思いと迫力がすごく伝わってきました。史実がどうかという問題以前にすばらしい演劇だと思いました。そして、どんどん盛り上がっていく感じがすごかったです。背景や小道具が細かくて、見ていて当時をイメージすることができてよかったです。(印象に残ったのは)雪の降る場面。高杉が歌うところ。百姓(女)がおにぎりをもってくるシーン。また必ず山口で公演を行なってほしいと思いました。(19歳・女子大学生)
▼舞台セットがすごい!上手い!臨場感すごい! 高杉晋作さんの意志の強さに脱帽。構成もすごく良かったと思う。演者さんも全員かっこいい。声がかっこいい。これからもがんばって下さい。(31歳・女性)
▼歴史がそんなに詳しくない私も、学生の頃に今日のこの舞台に出逢っていたら、歴史(山口の)に対する思い入れも変わっていたと思います。本当にありがとうございました。母校、西京高校の演劇部の皆さんもお疲れ様でした。(32歳・防府市・女性)
▼激動の歴史をわかりやすく、そして志が伝わるように全体が構成されており、あっという間に終わりました。バックの背景や大道具他、リアルでした。更に、引き込まれました。全てにおいて、志が私に伝わるように配慮された劇でした。(印象に残ったのは)奇兵隊初出陣を決めた日に、雪が降ってきた。「お清めの雪か」心にきました。高杉さんの歌です。すばらしい劇でした。来てよかった。ありがとうございます。(40代・女性・宇部市)
▼熟練のお芝居に皆様の取り組んでこられた年月に対する敬意を覚えました。今後とも山口の芝居、舞台文化の根幹、本流として存在を示し続けていただきたいです。(41歳・男性)
▼奇兵隊、高杉晋作の活躍が大変よくまとめられていて、分かり易く伝わってまいりました。長州藩の一部だけでなく、全員の力で明治維新が成ったこと。その中心に高杉の決断があったこと、この劇を通してよく分かりました。(印象に残ったのは)やはり功山寺決起の場面です。何度見ても心にぐっときます。とても聞きとりやすく分かり易い演技で物語の面白さがよく伝わってきました。(46歳・宇部市・男性)
▼生の舞台はやっぱり素晴らしい。ハイケイの美しさ。お百姓さんにお米の借用書を渡す場面で涙が出た。地域振興は補助金をもらって箱ものをつくることだけではない。住民一人一人が地域も良くして行こうという熱き思いです。(56歳・女性)
▼秀作ですね、素晴らしい! 困難な時代にどう行動し、生きていくべきかを学ばせていただきました。全国での活動の益々の展開を期待しています。(69歳・男性)
▼感動の嵐でした。涙せずにはおれなかったです。ありがとうございます! 全国に見せて下さい。世直しを今一度、山口から! お元気が一番! 応援しています!(70歳・女性)
▼ピアノの効果音が感動的でした。印象に残ったセリフは、海流の二層構造が、なるほどと思いました。物事が動くには、普段の基礎と財力の必要性を感じた。(71歳・男性)
▼一幕毎の舞台装置、すばらしく見事でした。初めて観せていただき、団員さん一人一人の言葉が、身にしみました。私共も歴史に残る吉田松陰、高杉晋作のうたを振りつけ、吟とコラボで踊っておりますが、大変参考になり有難うございました。御活躍をお祈り致します。(88歳・女性)
▼高杉晋作の決起までの思いや流れがよくわかりました。(とくに禁門の変のあたり知りませんでした)なにより役者さん一人一人の熱い演技が心をゆさぶりました。ありがとうございます。見られて本当によかったです。ポスターを町角でみるたびに一度みたい一度はみたいと思ってきました。市民会館で念願かなって大変嬉しいです。下関まで行こうか美東町で見ようかと何年来の念願でした。この舞台、郷土の誇り、ずっと演技続けていかれて下さい。(無記名)
▼三回続けて観ましたが、回を重ねるごとに感激しました。山口県に起った歴史が、このように歴史に忠実に、しかも心を打つ演劇として再現されていることに感謝します。明治維新をなした長州を、演劇を通して広く知らせてほしいと思いました。明治維新は、山口に住む私たちの誇りと思います。(男性)
▼長州人に生れて良かったです。準備から当日公演までおつかれさまです。「君主に忠、親に孝」が印象に残った。背景の素晴らしさに感激。(男性)
▼少人数にも関わらず、迫力のある雰囲気に圧とうされました。一度公演を見たかった思いが叶い、感激です。今年は、明治維新150年。明治維新の中心である長州人の思いを、歴史を継承しておられるはぐるま座の今後の御活躍を祈念いたします。「日本中で百姓が頑張っている」「ふってきたのう、清めの雪じゃ」「どねいな苦労して百姓しゅうが集めたか、わからんと思ってか」などのセリフが印象に残った。世直しをして下さい。健闘を祈ります。(無記名)
劇団はぐるま座
〒751-0833 山口県下関市武久町2-61-10
TEL 083-254-0516 FAX 083-252-5964
E-mail haguruma@crux.ocn.ne.jp