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戦争を体験した詩人の魂が現代の若者たちに呼びかける

 

戦後日本民族の魂をうたった詩人

青少年を奮起させる

     礒永童話の世界

青少年が奮起する礒永童話の世界

礒永秀雄の詩と童話

長周新聞社 刊 500円

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詩人・礒永秀雄の

詩業の粋を伝える一冊

 

長周新聞社 刊 1700円

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戦争を体験した詩人が現代に語りかける。

礒永秀雄(1921~1976)

生命を守る側から 生命を開く側へ

 

 

 

 礒永秀雄は戦後、山口県光市を拠点に詩誌『駱駝』を主宰し、55年の生涯を閉じるまで多くの詩や童話を残しました。礒永秀雄は、太平洋戦争のさなか、学徒出陣でニューギニアの手前・ハルマヘラ島に追いやられ、九死に一生を得て日本の土を踏んだとき、残された命を詩人にかける決意をしたと繰り返し語っています。礒永秀雄は常に、この戦後出発に立ち返って戦後の社会情勢をかかわって多くの詩や童話を発表しました。

 

 それらの作品は、戦後社会の表面的な華やかさとは裏腹に暗い根をはる日本の現実を直視し、「高度経済成長期」の繁栄ムードのまやかしを拒否し、退廃的な風潮とのたたかいのなかで生み出されたものです。それは、この時代を担う働く人々の精神をたからかにうたいあげる作品に結実されていきました。礒永秀雄の作品は詩の愛好者にとどまらず、労働者や商店街など広範な人々に読み継がれ愛唱され続けています。また、日本民族の美しい情緒や日本語でうたいあげた詩や童話は、学校の教材にも使われ、厳しい環境に置かれた子どもたちを励まし、青少年が奮起する糧になってきました。礒永秀雄の作品はこうして多くの人々が切実に願う平和への魂を、束ね力づけています。

 

 昨年12月3日に開催された没40周年記念礒永秀雄詩祭には、山口県内はもとより広島、九州、沖縄、関西、愛知など全国各地から多くの参加者が集い、青少年から戦争体験世代まで幅広い世代の方々による、朗読、演劇、詩劇、紙芝居、大型絵本など多彩な演目が繰り広げられ、礒永秀雄の精神を現代によみがえらせ深い感動を共有する熱気あふれる催しとなりました。

 昨年までの『礒永秀雄の詩と童話』の舞台を、この詩祭をもとに新しく構成しました。朗読とは違う、演技者の感性を通して演じられる詩劇として描いた『修羅街挽歌』を中心に、礒永秀雄の世界を余すところなく描きます。

 

 

 

 太平洋戦争の悲惨な戦場から生還をはたした礒永秀雄は、失われた青春をとりもどすために詩人を志す。しかし戦後の一時的な浮ついた世相の中で詩作をくり広げた彼は冷たい現実の前に立ちつくす。

 誰に、そうしてどんな魂に詩をささげるべきか―戦場に散った学友たちとの対話のなかで礒永秀雄は詩人としての原点を見出す…。

 

 『礒永秀雄の詩と童話』の舞台に一貫して流れるテーマ「死んだ戦友たちに聞かせる歌」を唄える詩人になるための激しい葛藤と深い決意を描いた詩劇。1959年、KRYラジオより放送。

 

「今からの人生、忘れてはならないものだと思いました」

 ▼最初、戦争の体験を詩にかくということは自分にはできないといっていたけど、仲間がかけてくれた言葉でかくことを決意していたのをみて、自分の意志だけではなくまわりの気持ちも受け入れるべきなのだなあと思いました。また、戦争の体験を詩にかくことで、戦争とはどういうものなのかわからない人にも伝わるだろうし、戦争がどれほどの悲しみをうばっていくのか伝わると思います。

 私は今回この劇を見て学んだことはたくさんあります。戦争の話だけでなく、それを伝える表現力、みている人に印象づけることなどです。

 戦争を経験をしたことがない私でも戦争のおそろしさが今回改めてわかりました。戦争の話だけでなく、とけた青鬼のように人を思いやる力はどれほど大事なのかも学びました。人になにかしてあげると必ず自分に返ってくるという言葉があるように私も青鬼のように心優しく、だれもから信らいされる人間になりたいです。

 今回の劇は今からの人生、忘れてはならないものだと思いました。(1年女子)

 

 

 ▼私が今回この公演を見て感じたことは、一人一人の出演者のみなさんが一つ一つの言葉に「魂」を込めて言っていたことです。それと自分が何かを言う少し前から表情をつくってすごいなと思いました。こうして出演者のみなさんが工夫して演じてくださったおかげでこの礒永秀雄さんの考えていることを強く感じる事ができました。改めて戦争のおそろしさを劇団のみなさんから伝えてもらい、私たちも何らかの形で戦争の事を語りついでいかなければならないという意思がもてました。この公演を見ることができたおかげで多くの事を学び、これからの私の人生の中で大切にしなければならないことをえられたのでよかったです。(1年女子)

 

 

 ▼今日の公演は全体的に迫力があり、時々驚いていました。特に、初めのお話は内容をしっかり頭に入れてみていたら、悲しい感じになってきました。一人で限りない坂を歩き続けている中、助言をもらって詩人になった、この場面は印象的でした。そして、うたをきかせた一七歳の少女、戦死した友との場面では、胸がはりさけそうになってしまいました。

 公演を見終わって、普段は映像だけど今日は違った感じで、とてもおもしろかったです。おもしろいといっても、笑えるということでなく、感動した、ということです。今日公演をして下さった「劇団はぐるま座」の皆さんに感謝します。そして、とても良い声を聞けて嬉しかったです。(2年男子)

 

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